
瀬戸内海に浮かぶ島にある「燦燦農園」。農園主の洋一は、今日もみかん山を登る。きらきら光る海を見下ろしながら、その足取りは、まるで山を熟知した登山家のようだ。

昔、洋一は東京の大学で法律を学んでいた。高いビルに囲まれた都会の真ん中で、彼はいつも瀬戸内の青い海と、太陽の光を浴びたみかん山のことを考えていた

大学では探検部に入った。初めて日本アルプスの頂に立った時、その壮大な景色に心を奪われた。「僕の居場所はここだ!」と、心が叫んた。

夏の緑豊かな沢登りから、冬の厳しい雪山まで。洋一はあらゆる登山技術を学び、仲間と共に数々の冒険を乗り越えた。

大学を卒業し、東京での会社勤めの後、瀬戸内の島に移住することを決めた。彼にとって、農業は新しい冒険の始まりだった。

学生時代に鍛えたたくましい足腰で、毎日みかん山を登る。急な斜面も、彼にとっては慣れ親しんだ道の一部。眼下に広がる海の景色が、彼の疲れを癒してくれる。

彼の目指す頂は、雪を頂いた山の峰ではない。太陽と潮風の恵みをたっぷり浴びて、黄金色に輝く一粒のみかんだ。

そして、彼の探検は続く。新しい農業の技術を学び、どうすればもっと美味しいみかんが育つのか、土や木と対話する毎日だ。

洋一の探検と愛情が詰まったみかんは、太陽のように明るい味がする。「燦燦」という名前の通り、食べた人みんなを笑顔にするのだ。

山の探検家、洋一。彼がみつけた最高の宝物は、この海が見えるみかん山にあった。彼の冒険は、これからもずっと続いていく。